西村恵美 公式ブログ

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都筑区と介護施設の話。

都筑区は横浜市18区の中では、高齢化率は18位で12.1%。高齢者数も17位と低いのですが、年々単身高齢者や高齢者のみの世帯の数が増加しているのが特徴です65歳以上の転入は横浜市の中でトップ。75歳以上の転入も横浜で一番です。実は65歳以上よりも75歳以上のほうが転入の割合が高くなっています。高齢者施設の定員数は、高齢者率の最も高い旭区、青葉区に次いで3位。老人保健施設や有料老人ホームが他の区に比べて多いのです。

比較的設置年数の若い施設が多く、新しく設置される有料老人ホームなどもあります。

そこで、介護施設をいくつか訪問してきました。

まずは仲町台にある特別養護老人ホームは、建物はまだまだ新しく、スタッフの方々の感じも良く、教育も行き届いているようです。特別養護老人ホームは従来型といわれる1室に2~4名が入居しているものと、ユニット型といわれる1室1名の利用で、10名程度の少人数単位で介護をするスタイルの2つがあります。仲町台の特別養護老人ホームはユニット型。一人一人の意思を尊重する介護がユニット型の特徴ですから、介護を担うスタッフの方々の負担は大きかろうと思いますが、入居しているみなさんにとっては暮らしの延長として利用されているのだろうと思いました。

センター南の駅から徒歩数分の有料老人ホームと、仲町台の大手が経営する老人ホームにも訪問してみました。いずれの施設も、掃除も行き届いており、施設設備としてはとても充実されているように思います。ただ、どちらの施設も人手不足には悩まれておられるようでした。

よく介護人材を増やすには処遇を上げないといけないという議論があります。しかし介護人材の離職理由のトップは「人間関係」。待遇を改善するだけでは介護の人材不足は解消できないのです。現場をよく知って、必要な支援をすることが実はできていないのが介護政策でもあります。

また、施設型介護は制度が複雑化しすぎて、利用する方々にとってはわかりにくくなっているのも課題です。有料老人ホーム、老人保健施設、特別養護老人ホーム、小規模看護多機能居宅介護支援、グループホームなどたくさんの種類がある介護施設から選び取るのはとても難しくなっています。これはもっと整備し、わかりやすい体系へと変えていくことが望まれます。

加えて、介護施設は同じように見えて経営する側の意思でまったく様相が違うものです。利用者中心の施設もあれば、働く人の働きやすさを優先させる施設もあります。利用者への介入が多い施設もあれば、比較的自主性に任せている施設も。ケアマネがすべて把握できているわけではないですから、利用者と施設のマッチングもIoTを使ってより合理的に的確な出会いを創っていくことが必要でしょう。

介護の現場は机上からは見えないものです。

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