
「個人的なことは政治的なこと」(The personal is political)は、1960年代後半から70年代にかけてのアメリカのフェミニズム運動で用いられた言葉です。私やあなたの経験や問題が、より大きな社会構造や政治的な力と実は深くかかわっているかも?ということ。人々が生きづらさを感じたり、虐げられていると感じたり、つらかったりしんどかったりするその根っこには、社会的な抑圧や不平が潜んでいるかもしれません。そして個人の責任だと切り捨てず、政治的に課題をクリアにし、解決することで、社会が少し変わるかもしれません。
少なくとも私は、声に耳を傾けることから逃げずにいたいと思います。そしてそこから社会課題を見出し、解決策を模索することに愚直に取り組みたいのです。なぜなら、私が本当にしんどさを抱えていた時、差し伸べてくれる手も、傾けてくれる耳もなく、孤独にあえぎ、自分を責め続けた過去があるから。一筋の光すら見いだせなかった時があったから。
だから、聞かせてください。あなたの声を。